会場  
 秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル2F)&オンライン(ハイブリッド開催)
 ※会場へのアクセスはこちらをご覧ください。

  参加方法  
 事前申込制(無料)
 参加お申込みページからご登録ください。
 申込期限:2024年1月10日17:00 

新着情報

DX(Digital Transformation)、GX(Green Transformation)の実現に向けて人工知能(AI)技術の利活用が進む中、これらによる消費電力量の増大が懸念されており、情報通信、AI処理に係る消費電力削減、CO2排出量削減は喫緊の課題であると言えます。

本シンポジウムでは、大阪大学・東北大学・九州大学・情報通信研究機構・㈱iDの5研究機関が2021年度より実施してきた『Green AI Challenge』プロジェクトについて「Green of AI(AIそのものの省エネ化)」「Green by AI(AIによる社会・産業システムの省エネ化)」の側面から3年間の研究成果報告を行います。

また基調講演に環境省の樋口海里様をお迎えし、2050年のカーボンニュートラルに向けた環境省の施策と国内外動向についてご講演いただきます。特別講演にパナソニック ホールディングス㈱の松田源一郎様をお迎えし、資源循環型社会構築に向けてのAI・ロボティクス技術を活用した高品位な家電リサイクルのお取組についてご講演いただく予定です。

※総務省委託研究課題「脳の仕組みに倣った省エネ型の人工知能関連技術の開発・実証事業」の受託に基づくものです。
※本シンポジウムは令和5年度研究成果報告会として実施致します。

 

基調講演

2050年カーボンニュートラルに向けた現状と革新的省CO2技術への期待

樋口 海里

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室
室長補佐

 2021年4月、我が国は2050年カーボンニュートラルと整合的で野心的な目標として、2030年度において温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すこと、更に50%の高みに向けて挑戦を続けることを表明した。この方針に基づき、国内では計画策定、見える化、技術開発・実証、周知啓発等が幅広くなされているところである。このような取組は単にカーボンニュートラルに貢献するのみならず、ESG金融が進展する中での国際競争力の向上や、サーキュラーエコノミーやネイチャーポジティブとの相乗効果も期待される。このような背景を踏まえ、本講演では、2050年カーボンニュートラルに向けた環境省の施策や国内外の動向を紹介するとともに、AIをはじめとする革新的省CO2技術への期待について述べる。

特別講演

AI・ロボティクス技術を活用した高品位な資源循環の実現に向けて ~エアコン室外機外装自動分解システムの開発~

松田 源一郎 様

パナソニック ホールディングス株式会社 マニュファクチャリングイノベーション本部 マニュファクチャリングソリューションセンター 環境システム技術部 資源循環技術課
課長

 資源循環型社会の構築に向けて、大量消費及び大量廃棄のリニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへの転換が望まれており、当社では、「商品から商品へ」という家電リサイクルのコンセプトのもと、高品位な資源循環の実現に取り組んでいる。 一方で、家電リサイクル工場は慢性的な人手不足のなか、人手による大型家電の作業リスク低減や、増加する回収台数への対応などの課題を抱えている。そこで、我々は、省人化と品質を両立させるべく、AI・ロボティクス技術を活用した自動分解システムを開発した。本報告では、AIの活用内容などを中心に開発内容を紹介する。